これ吸う間だけ、笑ってて

「答え合わせはいいから 今夜ふたり夢を見ようよ」

東京輪舞 あれこれ


※ほんとうにほんとうに長い。
※個人の感想です。
※レポではない。ネタバレしかない。考察とか想像とか、とにかく記憶が鮮明なうちにホテルと飛行機で書いたのでご了承ください。
※2回しか観てないからセリフとかの正確性には欠けてると思います。作中で言ってるあんな単語こんな単語をそのまま使ってます。
※景/タイトル/電光掲示板に出てた文言/行為のト書き/人物名 で記載してます
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① 十代と配達員 【新宿、冬】 "交尾する" /カイト・サノマカナ

・いちばん「現代のありふれた若者」っぽい組み合わせ。大声出すマカナを警察くる!と止めるし、多目的トイレに入る時めちゃくちゃキョロキョロするわりに、行為には及ぶ感じがね。善悪の判断は、誰かに見られてるかどうか=他者のジャッジ、って感じめっちゃ今っぽい。
・両手に袋いっぱい、5日分の食料を持ちながらちょっと苦虫噛み潰したみたいな顔したマカナのシーン。処女の価値、食料5日分、5000円ちょっと。みたいな喪失感あった。本当に処女だったのかはわかんないけど、ラストのマカナと対比させたら多分処女。というか少女って感じ。(後々わかるけど何回も関係持ってたあたりカイトお前さあ……ってなるけど、多分律儀に食料くらいは渡してそう。)


 ②配達員と家事代行【渋谷、春】"セックスする"/カイト・ジャスミン
 
・クラブでナンパする常套手段。ジャスミンのあしらい方もそれなり慣れてる(まずクラブに行きなれている)めっちゃワンナイト感出しときながらカイトちゃんと帰ってきたっぽいし、指輪をうれしそうに眺めてたし、これはセックスから始まって愛に繋がったパターンなのかな。まあ1年半後には別れてるんだけど。
・「好きになっちゃうよ」に対して「それって許可が必要?(中略)食欲も性欲も嵐みたいなもんだよ。」って返すカイト、ずっとモテて生きてきたな。
ジャスミン、優しくされたらわりと信じちゃうし好きになっちゃう感じがさあ……日本語ペラペラだし、普通に賢い人だと思うけど、そこは理屈じゃどうにもなれない感じが人間み。いや賢いから色々アレなのか?「男の人信用してない」「カイトのだいじなもの、なにか置いてって。」過去に絶対なんかあったんだなあ、と思ったけど次の3景で答え出てつらい……
 

③家事代行と息子【成城、夏】"手でする される・口でする される"/ジャスミン・ マサ

・成城の実家に住む大学院生、人生のモラトリアムの極み。
ジャスミンが過去に「ラム」って名前で映像に出てたこと、それをダシに関係を迫るのそれがもうAVみたいで、マサの(というか、若くて色々困ってない男の)軽薄性が出てたしジャスミンの事を明らか下に見てるのがひしひし出てた。「わかるよ、そうするしかなかったんだよね、」とかいちいち差別意識ないです感出すし、かと言って「モザイクってなんであるんだろ〜!」のあたりは明らかに脅してる。相手が自分を拒めないだけの切り札もあるし、今日は親もいないし、いつやってやろうかって感じだった。まあ彼氏の話がなんかスイッチの決定打だった気がするけど。それこそAV思考だよね。彼氏持ちの家政婦と、とか、人妻作家と、とか。愛じゃなくてゲームというか、それができた自分が男としてすごい、って感じ。
・マサの前もマッサージしてくれたじゃん、みたいな言い方の感じから察するに以前もちょっとそんな雰囲気になってますよね?(ヤってはないだろうけど、マサが自分に性的な目を向けていることには明らか気付いてたと思う)
 もちろん雇用主の息子だし、過去を知られたっていう絶対的なパワーバランスもあるけど、それ以前に"迫られたらはっきり断れない"ジャスミンのあの、怯えとはまた違った後ろめたさそうな顔……多分、映像の件しかり今までも同じようなこと繰り返してる。なんならラム、って言われて"これはわたしじゃない、だからこれからする事もわたしじゃないから、"って自分に言い聞かせてる。生きていくためなのか、単純に拒めないだけかはわからないけど。それを分かってて暗示みたいに迫るマサのずる賢さな……。
・ト書きでさらりと書かれる性行為。わざわざどっちも明記してる感じ、むごい。明転後、2人とも口拭ってたしズボン直してたのがね……ね。ジャスミン、被害者になりきれないのがなんとなく可哀想だけど人間らしい。

 
④ 息子と作家【数分後】"射精する される ・ エッチする"/マサ・ショウジサヨ
 
 「おいでよ。天文学的かどうか確かめてあげる」
 「お手伝いさんとエッチした?」
 「不可能性より?」「不可能性より。世界は不可能性より可能性でできている」
 「今の世界線は?」「今の世界線の私は、マサくんを欲してる。激烈に。」
・ちょっと成人向けコミック感ある4景。終始エロなんだけど、6景と比べたら健全アバンチュール。サヨ、恋愛論の話を持ち出した感じから見るにマサが1回目すぐイっちゃったから" この子わたしに本気なんだ、"みたいに思った節ありそう。5点の口説き文句も、5点のセックスも全部自分に素直に向いてるから愛おしさある、みたいな。
・サヨ、マサに対して大人の諭し方したり女の誑かし方するけど結局似たもの同士な感じがする。マサは「有名エッセイ作家のショウジサヨとヤれた自分」が好きだし、サヨは「大学院生とアバンチュールしてる作家の自分」に酔ってるとこありません?もう会わない、からの「たまたまジムで出会って〜」とか「世界線 」とか言う感じ。
・嘘が下手って自分で分かってるのに、嘘つくサヨ。なんかちょいちょい少女みたいに不安定。その不安定さがエッセイストとしての才能っぽいけど。でもマサの「お姉さんと話し込んじゃった、って言うのは?」「それはゆくゆくは私の姉にまで嘘をつかせるってこと」あたりは大人の思考回路。
でもタツヒコはなにも気付いてない。おそらく夜8時すぎて帰ったことも、下手な嘘でも疑われなかったんだと思うし、その感じがサヨはさみしかったんだと思う。でも蓋を開けたら結局サヨもタツヒコのことなんてなーんにもわかってなかった、というのが皮肉。
・別れ際のチューからの「だいすき」とか、サヨやっぱりちょっと少女っぽくてかわいい。完全に心許しちゃったんだね……

・「あのショウジサヨだぞ……!」のあとの場転でピンクネオンの「ERO」とにこにこくねっとしてるサヨ、まさにマサの脳内って感じでよかった。好きな人とエッチできた!というよりかは、ミッションコンプリート♡って感じのいやらしさ。
 

 ⑤作家と夫【三鷹、秋】 "愛する"/ショウジサヨ・ヤマナカタツヒコ
 
・愛と性欲は無関係か、ってこの物語の根幹としての問。性欲は欲望、愛は概念(だったっけ?)
・いわゆるDINKS高所得意識高い系カップルだけど、「サラブレッド」ってことはサヨは元々実家金持ちの娘で、タツヒコは一般的(少なくとも両親は不仲)って感じなのかな。タツヒコは対して若干コンプレックス意識ありそう。エッセイストのショウジサヨの旦那、みたいな作った理屈こねくりインテリ感が出てる。
・「この5年間、何度も細かく別れては出逢い直してる。30回別れて、31回目の〜」の件。タツヒコは自分が仕事に集中したいときは友達みたいな干渉しない関係で、自分が燃えたくなったらまた甘い恋愛をする、みたいな今の関係がいいんだな。
 でも結局、それを繰り返すって、恋愛の最初期にありがちないちばん燃え上がる部分だけを何度も再生産してる状態。キマッてる時とシラフを繰り返すのと同じ気がする。

・サヨは未来とそれに伴う自分の変化(子供ができたら、とか)を考えてる。(マサが22歳で5つ上なら27歳設定。会話的に仕事第一、子供は作らない、を話し合いの末選んでの今だけどまだ全然方向転換できる年齢だし)タツヒコはそれならそれでいい、みたいなこと言うけど別に理解ある旦那ではなくただ単に考えてないだけっぽくてしんどい。
 そもそも目の前の相手とのコミュニケーションというよりかは、誰かに自分を肯定してよちよちして欲しいのか?って思った。(そういうとこ、マサとタツヒコは似ててサヨの好みが出てる) ミューズって言うのも「芸術家の創作の源」っていうか、つまりは母性を求めてる感じする。
・サヨは多分すごい愛に生きてて誰かに愛を与えて愛されて生きていきたい(=わりと重ためな女)んだろうけどそれはタツヒコが求めるミューズじゃない、って思ってそう。
・4景でサヨが言っていた「主体性がない女」ってワード。男に振り回されて男でまたそのつまらなさを埋めるような主体性がない女にはなりたくない。実際、自分は売れっ子作家で経済的にも自立してる。でもどこかで、全てをかけて愛して独占してかまって欲しい(=男中心の女)、という矛盾が見える。5景では知的でだけど遊び心もあって、理想の奥さんって感じだった。そのサヨも嘘じゃないけど、多分恋愛においては、ほんとは4景みたいな喜怒哀楽爆発して振り回してずーっと燃え上がってたい感じなんだろうな。
・つまりタツヒコは、愛の本質以前にサヨの本質が見えてない。
 
・「しようか」「したいと思ってた」「思ってたと思ってた」ってなんか、愛はあるけどちょっとなんかやっぱり性欲とは違ったニュアンスの、5年分の情があるからって感じ。愛し合って分かったのはもうこの人じゃ足りない、って事なのつらいし、場転前に明転したらサヨがもうベッドにいなくて、そこを一瞥してから着替えに行ったの良かった。
・微睡みの中で思い出したのが血が出るまでキメセクした(モルディブだっけ?ベニス?ここだけなぜかはっきり思い出せない)新婚旅行なの、笑っちゃうけど多分そこが二人の本当のピークで、別れては出会い直して愛し合ってもそこは越えられなかった感。ほんとはとっくに燃え尽きてたんだと思う。
 「さよ、だいすき」「ありがとう。でも欲しかったのはそれじゃないんだよなあ。」「え?」「おやすみ」「おやすみ」
 あの暗闇のピロートークで、サヨはタツヒコになんて言って欲しかったのかな。愛してる、かな。
 

⑥夫とクィア【品川、冬】 "性交をする" /ヤマナカタツヒコ・ワタヌキマキ
 
・ホテルのスイートルーム、ルームサービスのハンバーガーに薬物。トランスジェンダークィアのマキと、タツヒコ。
・マキのことを愛しているというよりは、サヨより刺激的な、新しいミューズを見つけたって感じ?ファム・ファタールみある。(なんなら君は僕のファム・ファタールだよ……とか言ってそうでちょっとだいぶ嫌。)
そもそもサヨに対してのミューズ、ってなんか 対等なカップルというより自分の1番お気に入りの所有物、無条件な愛情をくれるものって感じ。本人そういうつもりじゃないけど、なんかちょいちょいにじみ出てた。
・マキちゃん、さん、くん。「好きなように呼んで欲しいの、」キマった中で言ってたけど結構重いセリフだな〜って思った。男か女かそれ以外か、あなたの前でどんな私でいるべきか、決めてほしい。ってニュアンスに感じた。または自分が「マキ"ちゃん"じゃなくて、マキ"くん"」としたいって事認めなよ、みたいなニュアンス。マキもタツヒコが望むザ・トランスっぽさを演じてた感じする。
・つまりはあれ全部、精神的前戯って感じ。セックスの前フリ。まあそもそもキマってるからぜーんぶ戯言だし宇宙なんすよ多分。
 
・性交する、なのがまたうまいな〜って思った。セックスともエッチとも違う「性的に交わる」なのがね どっちも使ってるからどっちが抱いた抱かれたじゃない。セックスする、は性行為だしエッチするはちょっとイチャイチャ感ある。
・休憩明けの5景続き、「もう地球には到底帰還できないってかんじっすね〜!」の話し方、キマッてるにしてもこっちが素な感じする。キメセクで自己解放してるの、なにがそうさせた?って感じだけど元をたどれば心の貧困。

・ちなみに高級娼婦でODして死んだ恋人と、前に不倫してたトランスは別人?サヨには死んだ恋人がトランスとは言ってないよね。ODして死んだ恋人のことが引っかかってて、悩んだからトランスと不倫してみた、みたいなニュアンス?でも死ぬほど苦しかった〜のくだりがあったから同一人物?ちなみにマキと出会うまではタチオンリーだと思う。
・マキ、ショウジサヨを存じてた。マキは多分めっちゃ鋭い。だから文体からサヨの事を(なんならタツヒコよりよっぽど)分かってた感じする。で、タツヒコに対してこいつなんにもわかってねえな、みたいな感じ。
 

クィアインフルエンサー【八王子、クリスマス】"セックスしない"/ワタヌキマキ・チャム(=オトナ)

・5景でクリスマスの予定、好きな人と会うっていうのはそもそもチャムを指していたのかそれともとりあえず言ってみただけだったのか。(多分セクマイのアプリでマッチング?それなのにコピペしたみたいな定型文を載せていたチャム、異質で惹かれたのかな。でも一貫して検索したりはしてないと思う。)
・即興セッション、笑っちゃったのも含めて精神的なセックスって感じがしたし、歌にタイトルつけたのはキスマークの代わりみたい思えた。
 
・マキは身体的性別男性、見た目は女性(というか異性装って感じ) 性自認的はQ、恋愛対象は男性?タツヒコはトランスと言ってたけど女性になりたい、って感じじゃなさそう。その時々でなりたい自分になる、みたいな。
・チャム(オトナ)は身体的性別女性、性自認男性の恋愛対象も男性?ジンとの会話でゲイ、って話が出て来たけどなんとなく普通に身体的性別男性のゲイってイメージにならなかった。マキとの会話で「男じゃないです〜!」って言ってたし。(あくまで私の中では。多分そこがよくわからないのがまたよい)配信も顔隠してるし、オトナって名前は本名なのかなあ?って だから「オトナ、って呼んで」「そう呼んで欲しいのね」で互いのありのままをさらけだして、ハグして友達になれた。心が裸になった、って感じ。
・個人的には役入れ替え前の2人が自分自身が理想としている姿、入れ替わった2人が現実の姿、なのかな?とか。「似すぎている」は、どっかでお互いの理想を投影してたのかな?と。色々隠して生きてるチャムと、全てさらけだして生きてるマキ。それぞれの生き方。
 

インフルエンサーと俳優【東京の近く、1月】"関係を持つ"/オトナ・フクモトジン
 
・「世間にバレたらまずいってこと」「不倫してるってこと?ゲイってこと?」「ポリアモリーだってこと」
これはオトナは今の今までポリアモリーだって知らないからジンを妻子がいるゲイだって解釈してたって事だよね。ジンは一言もゲイだと言ってないし(多分ポリアモリーであり、少なくともバイセクでは?と思う)前述したオトナの身体的性別の解釈よってはまた捉え方も変わるし。(性自認男のオトナを抱くならたとえ身体が女だとしても概念的にはゲイ、ということか。)
・「親友とか」「友達!?無理……キスしてよ、」 の甘えた方とか、全体的にめっちゃ恋人っぽい。浮気とかじゃなくて、そういう後ろめたさがない。だって浮気ではないから。
・ポリアモリーだってオトナに言ってなかったから、あからさまにショックを受けてるよ……そりゃあんだけほしいほしい言った匂わせ歌詞みたいの書くんだからショックだろ。同じマイノリティだからワードとしてはわかったけど理解しきれてなくて本気?って聞いちゃう感じが切ない。ジンはオトナに対してちゃんと恋愛感情なんだよね。その若干の齟齬がじわっと滲んでた。
・7景のオトナは女々しいというか、恋してる弱さが出ててめちゃくちゃ良かった。 男だろうが女だろうがそれ以外だろうが恋愛してたら弱々しい瞬間あるよね〜みたいな納得があった。
・関係をもつ=セックスもだけどポリアモリーの恋人、という関係の片棒を担いだって感じ。
・7、8景のワード「関係を持つ」「一緒に寝る」がセックスしたかどうかがちょっと微妙なのが個人的には好き。
 

⑧ 俳優と社長【数日後】"一緒に寝る"/フクモトジン・ショウコ

・ショウジサヨの離婚の話。 「わたしたちは幸せな結婚をし、また別の幸せな形となって離婚しました。だからどうか皆さん、私たちの離婚にあーあ、と思わないでください」多分タツヒコはサヨにカミングアウトして、サヨも話をして、もう2人は燃え上がれないから別れた、って感じ。ここでショウコが「あーあ、」って言うの良かった。サヨは自分が主体性ある女だと思い生きてるけど外野から見たら恋愛脳のエッセイストで、それをちょっと嘲笑うけど、自分のしたいようにできるサヨをちょっとうらやましい、みたいな。でもまだカミングアウト前だからちょっと他人事。

・奥さん多分、ポリアモリーだとカミングアウトされて、勉強もして(自分をわざわざモノガミーと自称したくらいだから)、多分好きな人が出来たら教えて?と約束までして。ずーっと公私共にサポートしてきたけど、どっかで"子供もいるし大丈夫、ちょっと浮気性だと思えばいい"くらいに思ってたのかな。
 好きな人が出来たら言う約束で、今までは言われてこなくて。でも、とうとう言われてしまったから。やっぱり普通の浮気する人とは意味合いが全然ちがって。だから「私と離婚したいの?」って聞いたのかな。そういう事じゃないのはわかってるけど、モノガミー的にはそういう価値観だから。
・自分は泥酔するまで接待して、嫌味もなにもかも流して、フクモトジンに公私を費やしてきた、なのに、好きな人ができた。けど彼を否定したくないしできない。その結果が「私を雑にしないで、ユウト(息子)も、あなた自身も大事にして、その人のことも それはとても難しいことなの」なのめっちゃつらい。もうつらいからやーめた、ができない。社長だし、母親だし。自分だけじゃないものを背負ってるから。
 
・そもそもめっちゃヘテロモノガミー性自認女で、社会的立場もある、「令和的な"普通"の価値観」の塊って感じ。わざわざ自分をモノガミーと言ったり、ジンのセクシャリティを公表することを命より重い、って言ったりするあたりがマジョリティという無自覚的なナイフを振り回してる。
・ジンも介抱して、枕拾って強く抱きしめてキスをして、純度100パーセントでショウコを愛してる。オトナにもちゃんと付き合って好きと言ってキスをねだってる。けど、やっぱりどっかで理解されないつらさ。どっちも本当に大事で愛しているのに、相手はどこかで傷ついてしまう。多分ジンの中でショウコはもう公私共に唯一無二のパートナー(親友みたいですらある)し、オトナは「付き合ってる恋人」って感じなんだろうなあ。
・「眠りましょう。いまは目の前の眠りを全うするの」のあたり、ゆるやかな心中みたいでドキドキした。
 

 
⑨社長と十代【新宿、春】/ショウコ・サノマカナ

 ・音楽とか光の感じが神々しいのは、8景のジンの信仰(祈り、タトゥー)とダブる。さながらマカナは毛布を被った聖母マリア
・1景に比べてマカナから醸し出されるエモーションがすごい。身体を売る中で、いま目の前にいる人と好きなように生きる、って考えになったのが。4景の身体を売る仕事はひどい仕事か?という会話のひとつのアンサーであり、ポリアモリーの配偶者を愛しているショウコに対してのアンサー。めちゃくちゃ純粋だし、多分ショウコはジンさんと重ねてる。ボロ屋(たぶん)で窓から入る光の中でキスした時の「赦し」感たるや……ジンさんは祈って救われた(?)けど、ショウコはここで救われた感じ。
・ショウコ、なんだかんだマカナに対してもほっとけない感出すしそれが社会的強者の無自覚失礼ぶちかましてるんだよな。マジで街で少女に声かけるボランティア相談員みたいだった。LINE交換する?に対して、携帯の電源切れちゃってて、は多分嘘?そこまで関係を深めちゃいけない、みたいな。住む世界が違う、ってどっかで線引きするリスクヘッジ。そこは深追いしないマカナ。
・セックスしたのかしてないのか、いまいちはっきりしないけど、起きたマカナが布団かぶってるからしたのか……?けどしてないような気もしなくも無い。けどまあしたのかな。「私、あなたを買ったの?」「マダムが買ったと思うならそれでもいいよ」あくまでも可哀想だから、泊めてもらったから、手切れというか軽い口止め的なニュアンスでお金を渡した感じ。(足りないよ、とせびったのは言ったらくれそうな人だったからかな、と)   


⑩ ショウコ・工事現場の警備員

・多分9景からの続き。泣いて涙を拭って、携帯に何かを打ち込むショウコ。ジンに連絡したのかな?と解釈した。それがマカナと一夜を過してなにか変わった結果の、ポリアモリーに関することのか、それとも単純な会話かは分からないけど。
・そもそも泣いた理由だけど、なんか涙が出てきたって感じ。マカナに「私の好きなところ、言って」「純粋なとこ」で結局ジンを思い出してるような気がした。それか自分はモノガミーだけど配偶者以外と関係を持った(?)ことへの罪悪感なのか、少しはジンの気持ちを理解できたのかな?という自分への問いかけなのか。
・警備員と会話した後の、始まるかもしれないし、はじまらないかもしれない感じ。多分無数のこういう出会い未満、みたいのを人々は繰り返して選択して愛したりセックスしたりしてる。人が生きて暮らしている以上は終わらない輪舞なんだなあ、と解釈した。(警備員さん=カイト?ともちょっと思ったけど。それはそれでおいしいけど)


 
 




 ※以下、その他オタク的な雑感※
 
・高木くん、顔ちっさい脚長い(当たり前)
・1景、多目的トイレのやつ ゴムした?って思ったけど多分カイトもってるな。クラブでナンパするタイプだし。財布に小銭全然入ってないくせにゴム入ってるタイプ。
・カイトとジャスミンのクラブでの会話は純粋に軽くてかわいくて生々しくて好き。あとまさか場面写真の指差しがゴム買ってくる宣言のとこだとは思わなかった。カイト、チャラいけど悪いやつではない。
・ていうか、ジャスミンの……「ラムさん」の映像を見つけたの、たまたまって言ってたけど最初からジャスミン狙ってたよね。(その時点では普通に好意だったのかもだけど)で、似たような映像を見たら本人パターン?歪むなそれは……(?)
・マサがジャスミンに迫る時の「ラムさん、」最高にクズだったし暗転前に掴んだ手があからさまに下に下ろされていくのが……鼓動みたいな音楽のボリュームが上がって、暗転するの。折衷案としての提案で手と口だったんだろうな……でもサヨこなかったらヤったのか?ていうかサヨ来る前にヤってんじゃないよ。まあ一発抜いとくか、みたいなアレか。天文学的性欲……
・サヨの「お手伝いさんとエッチした?」って聞いたやつ。家から出てきたジャスミン見てお察しだったんですかね。
・マサとサヨ、出会いはゼミのゲスト講師なのね。
・マサがサヨを口説くの、わざと素直な感じでやってんの、年上で自尊心高い作家先生の心をつかむにはこうした方がいい、って思ってやってそう。でも恋愛論の話の時は素で聞いてる感じ、精神的に子供でかわいい。マットレスもろくに畳めないし(場転のあれわざとですよね?)、旦那さんに俺の責任で言う!とか言っちゃうあたりが結局社会に出てないボンボン僕ちゃんでかわい〜。
・押し倒した時の手足の長さよ。
・勃ってる?からの我慢して?のところサヨが男の理想すぎてさすがミューズ。あの押し倒されてからの逆押し倒しが最高だった……。
・カイトは陽のヤリチン、マサは陰のヤリチン。

・4景、サヨが風俗行ったことある?と聞く直前、タツヒコが明らかにキスしようとしてたのが先を知るとちょっと笑える。確かめたかったのかな、自分がまだ普通か。
タツヒコ、サヨに「モテモテヤリチンヘテロセクシャル」的なこと言われてたけど違った。モテモテヤク中両刀バイセクシャル(多分)だよ。でもサヨもヘテロとか言うくらいだから知識あるけど自分の旦那が「そう」とは思わなかったんだなあ。
・休憩明けラスト「態度で示さなきゃ」(的なこと言ってた)からの先にドアの向こうにタツヒコが行って、ドアに寄りかかってバスローブの紐をわざとらし〜く外すマキ、めーっちゃよかった。ドア位置的に寝室ではないから風呂?かな。まあキマッたまま風呂、絶対危ないと思うし 両刀だけど精神的にはマキが抱いてる。
・ていうかキメセク。普通に流してるけどキメセク!?ってなるよ。サヨとマキは常習性なさげだけど、タツヒコいつからやってんだろう。死んだ恋人と付き合ってたあたりからやってました?いや、海外でやったのを忘れられなかったパターンか。海外は知らんけど日本は捕まりますよ。あとキメて飲酒してヤって風呂はいったら普通に死ぬと思う。
・妄想だけど5景でタツヒコは「せっかくの休みなんだから楽しまなくちゃ」って言ってたし、さすがにキメてるから宿泊してると仮定したら 多分サヨもどっか行ってるよね。それこそ"お姉さんと1泊旅行"とか行ってそう。知らんけど。
・なんというかショウジサヨがどんな感じのエッセイストなのかなんとな〜くイメージつく。女性読者に熱烈な支持を得てる又はめっちゃ嫌われてそう。離婚発表がネットニュースになってdisられるくらいだから、多分旦那とのエピソードでめっちゃエッセイ書いてた。ジンが出演したショウジサヨ原作「星々の女(って言ってた気がする)」の役、旦那さん(=タツヒコ)だったら面白いなあ。
・マキがオトナにドラッグある?って笑うとこ、めっちゃからっとしてて良かった。冗談、って言ったけどマジでキメセクとかやめなよ……タツヒコはマキと関係が切れてもまた新しいミューズ見つけてそう。破滅してください。
・ジンさん喫煙手慣れすぎて個人的にときめき。ライターで火つけた後に顔をもってって付けてるし火つけんの早すぎ。銘柄教えてください。ちなみにオトナが自分も欲しい、って言った時に自分がくわえて火つけたヤツ渡してんの、そのタイプのシガーキスはずるいな〜って思った。あとショウコの前で吸った時、"手が早い"の動きの前に灰皿に置く動き自然すぎ。あと会話しない時に煙吐く時ちょっと下に吐いてるの喫煙者だな〜。
・オトナ、言い方悪いけど思考回路めっちゃ女だな〜って思った。最初からジンが妻子持ちなのわかってるけど付き合ってるし(概念的にゲイだと思っていたにせよ)、タトゥーとかなんか色々アレした歌は作るし、「恋人いるの?って聞かないとこ」とか結構めんどくさい。あの歌に泣くジンも結構すごい。恋は盲目。
・ショウコとマカナがセックスしたか私には確信が持てなかった。ショウコがマカナを抱いた、のかな?マカナはショウコに指一本触れてなそう。泥酔した割に服ちゃんと着てたし。ジンの気持ちを知りたかったのかな。
・マカナが引っ越す話。六本木?で(ジャスミンとだよね)ルームシェアして仕事する。ルームシェアできるくらいだからジャスミンがカイトと別れた原因はマカナではなさそう。まあお互い他人とやることやってるし。お店ってなにやるんだろう。風俗じゃなくてスナックとかであってほしいけどそれで六本木住めんのかな……。この二人幸せになってほしすぎる……。
・時系列的にカイトとマカナが関係を持ってから、カイトはジャスミンと付き合って、別れた。ジャスミンはカイトがマカナと関係を持ってたことをいつ知ったのか。それとも知らないのか(マカナが一方的にジャスミンがカイトの彼女だと知っていただけの可能性もありそう)多分この9景の時点でもう家政婦辞めてるよね。
・あとほんとすいませんだけど、マカナとジャスミンは肉体関係あんのかな?あってもおかしくなさそう……男信用してないなら女にしたらいいんじゃないかな。
・マサとサヨ、サヨが離婚したから関係を続けるのかどうか。でも多分いつか別れるし、やがてマサがサラブレッドの社会的強者になったら次は若い女の子を弄びそう。自分がかつてサヨにしてもらったみたいに。





 
・帰宅したから言いますが、劇中登場ホテルに泊まっていたので普通に(……わたしこれから犯行現場に帰るの……???)ってなった。東京の夜景は綺麗でした。

結局コンサート行くと寿命伸びる気がする。

 (なんのネタバレもないし感想もない、久々に現場に行けた事が嬉しいだけの感想文です。)

 

 2022年9月10日、4年ぶりの真駒内
最後に行ったのはいつだったかな。ああ、2018年だ。その頃私はまだ正社員ではなく、自担は柵を抱いていたりしていた。*1
4年経った。世界も私も色々あったし、なんだかんだ全然オタクをやめていない。
 会場に入り席に着いて、だんだん埋まる客席を見ながら実感する。赤いワンピース、ブルーのスカート、ピンクのリボン、トートバッグからちらりと覗く団扇達。
 ああ、わたし、コンサートに来れたのか。

 

 前回は、コンサートに行く事を直前に断念した。(結果的に公演自体も中止になった。)
うちわを仕舞いながらほんのすこし泣きそうになって、ウーバーイーツでカレーをヤケ食いした1月。
 もしかしたら春には、なんて希望だった自担の舞台。昨年の中止、そして再演。それも結局いろんなことを天秤に掛けた末に行けなかった。空席を作ってしまった事をずっと後悔している。まだ封を開けないままどうにもできないチケット、有給を取り消して何食わぬ顔で仕事しながら"今頃は劇場にいたのに"と他人事みたいに思った3月。
 幸か不幸か自粛とか関係ない職種、社会情勢を受けて無言のプレッシャーが重たくなり、私生活でも悲しい事が続いた。
楽しいことは一切諦めたって、日常生活は滞りなく生きないといけない。正直もうジャニオタ辞めてしまおうかな~と思っていた、5月。
配慮を求められる職業に就く選択をしたのも、リスクを負えずに諦める判断を下したのも私だ。誰も悪くない、しゃあない、どんまい。
 だけどあれも不要、あれも不急。そんな風に取捨選択を繰り返した果てに気持ちはからっぽになって。もしかしたら、なんて期待をするのも疲れ果てて。
 
 そうして夏が来て、自担がサンダルを履いて、9月。
 今回はツアーが発表されても、申し込んでも、当選しても、ずっと期待しないようにしていた。どうせまた"仕方ない"の一言で全部諦めることになるんだから、とずっと楽しみにしないようにしていた。
 ワクワクすればするほどダメになった時がつらい。
 気付けば世間はもうかなり日常を取り戻して、あらゆる娯楽が再開していたけれど、それでも席に着くまでは。客電が落ちるまでは。自分がコンサートを、自担を観られるだなんて信じないようにして。 


 ペンライトの絶縁体を抜いた時、私はようやく感情を取り戻せた。


 身体にずしりと響くような音、歓声の代わりに息を飲む。モニターの映像とネオンのようなセットの輝き、ペンライトが揺れて音を立てる。波音みたいだった。
 双眼鏡、どんな持ち方してたっけ。それすらぎこちなくなるくらい久しぶりの現場。心臓がうるさくて、なんかちょっと緊張して「めちゃくちゃ赤多いな。やっぱり天下の自発光*2様だな〜」って思ったりしたら本物が出てきた。いや、自担を見よう。脚長い、かっこいい、髪長い、かっこいい。めっちゃ無理なんだけど、もう喉乾いた。暑い、かっこいい、しんどい。
 枯渇したと思ってた感情は大量に溢れて爪先が痺れた。
 やっとまた逢えた、心がきらきらする永遠のような一瞬。
 毎日一生懸命頑張って、その先にほんの少しだけ神様が微笑んでくれたような時間。まだ黄色い悲鳴は聞けなくても、お気に入りのリップは見えなくても、たしかに私はその中にいる。それがあまりにうれしくて泣きそうだったけど、それどころじゃなかった。なんかもう身体中の水分がどっか行った。


 



 東京ドームの夜から、2年9ヶ月。
 コンサート前夜、浮ついたブログを読み返した。
魔法なんて素敵じゃないし、王子様だなんてあまりに図々しい。シンデレラぶるのは厳しい年だ。峰不二子もちょっと無理だ。
 ただひとつ、はっきりと言えることは変わらない。わたしはこの人をいちばんにしてから、ちょっぴり強くなれた。
 正直もう二度とコンサートなんか行けないかもしれない、それくらい期待しないで暮らしていた方が楽だった2年。よく寝て良く食って働いて生きて、わたし気にしてません、なんにも趣味とかないし全然平気ですってスカした面して生きてきた。
 だけど本当はめちゃくちゃうちわ作り直して、洋服買って、3kg痩せた。後日談だけど下着のサイズも変わってた。ネイルは塗り忘れたけど。
 なんというか、恋ではないけど、限りなく近いような感覚。
 それがある限り、いい女ごっこで日常をやり過ごせてしまう。どうでもいいことにも笑顔、ムカつく時も誠実に。シュレッダーのゴミは捨てるし、放置された電球も変えるし、とりあえず徳を積んだと思っておく。とりあえずしばらくは業務スーパーウーマンを目指そう。
 だってそのうち神様の代わりに自担は笑ってくれるかもしれないから。
 
 そうやって期待することをやめないでいようと思った、もうすぐ10月。
 

*1:SENSE or LOVE / Jealous guy

*2:ジャにのちゃんねるでなんとかジャニーズを摂取していた4月

大安吉日祝三十路に寄せて



 30歳って普通に若い。当たり前だ。しかし10代の頃、30歳はもうとんでもない大人だった。学生というモラトリアムの真ん中で私は、漠然と大人という生き物はつらいもんだと思っていて。毎日働いて疲れた顔をして電車に揺られている人を見て、私もこうならなきゃいけないのかと思うとげんなりしながら、ずっと子供でいたいと思っていた。
 そして今、世間一般に大人とカテゴライズされて早うん年。
大人を語るにはまだあまりにも青いのかもしれないけれど、今の所、私は心から「大人って楽しいな」と思っている。ありがたいことに。学生の頃みたいになにもかもリアタイはできない。コンサートに行くために有給の残数を計算して、あれだけCDショップに買いに行くことにこだわっていたのに今は休憩中にネットショップで注文している。未読の雑誌もDVDも部屋の隅で待ちぼうけしている。

 だけど、週末の夜。1週間の疲労を炭酸で流し込みながら画面の中で笑う自担を見ている瞬間。大人って楽しい、と思うことは間違いじゃないと思える気がするのだ。

 難題に全力でぶつかって食らいついてみる。新しい世界に飛び込んだり今の自分を試したり、昔は言えなかった感謝を素直に伝えてみたり。最新の流行りにわざとのっかってみたり、ずっと好きなものを突きつめたり。ゲラゲラ素直に笑って、新鮮に驚いて、自担はいつだってありのままを見せている。
 別に大人だからっていつも貼り付けたよそゆき顔をしたり、難しい言葉で飾りたてる必要は無くって。自分の感じたことを素直に伝えて、素直に受け取って、あとは笑顔でお礼を言えばいい。そんな簡単で結構難しい事をせかせかと人生を走る私に、少し先を生きている自担は軽やかに教えてくれた。

 大人は責任重大である。自分の人生を楽しむという責任がある。
 自担を見ているとそんな風にすら思ってしまうのは、あまりにも充実して心から今を謳歌しているように見えたから。きっと、見えないどこかでたくさんの喜怒哀楽があって、平凡ではない人生の春を走り抜けてきのだと思う。
 それでも30代を迎えようとする自担はアイドルとして、人としてすごくすごく輝いている。それは私の甘い色眼鏡のせいかもしれないし、理想を夢想しているだけなのかもしれない。だけど今、不敵に軽やかに笑ってみせる自担を見つめていると、私の平凡でそれなりな20代だってあらゆる感情をひっくるめて混ざっても最後は美味しくなる気がしてしまうくらいに。
 私はきっと、自担を信じているし思いのほか結構めちゃくちゃ好きっぽい。


 
 拝啓、親愛なる自担様。
 できるだけ貴方のために夏が長く、海が青くありますように。セロリが食卓にあがりませんように。好きなことを楽しんで、やりたいことができますように。貴方の30代が、不惑へ向かう実りある季節でありますように。そして私の瞳が、貴方のためにある瞬間ができるだけたくさんありますように。
 
 髙木雄也くん、30歳のお誕生日おめでとうございます。


 



















 (ていうか自他ともに認める年上好き、男はアラサーからが旬を標榜して生きている人間だから三十路の自担既に罪深すぎてしんどいです。私だって人妻になって不倫したいのに現実際はただの未婚片想いです。なんか桃色片想いみたいですね、自担はきっと30代も「セクシーなの?キュートなの?……どっちも好きでしょ」みたいな感じでアイドルするんだと思うと私は頑張って峰不二子を目指しつつ、明日も楽しく生きるためにお金を稼ぐ。おとな、たのしい。)

社会不適合者が自担に呪いを解いてもらった話

 たったひとこと、ココアが好きと言ったことをずっと忘れられない。
 ほんとは苦手なんだけど、その好きを知りたくて。甘いだへったくれだと文句じみた言い訳しながら生クリームに口をつける瞬間、どうしようもなく私はこの人に変えられてしまったなあ、と笑えてしまう。
 『あなたに逢うまでのあたしは まるで眠れない夜みたいだった』
 毎回、このモノローグを思い出しながら、スカートの短さを気にしてみたりする、お決まりのコンサート前。慣れない格好の自分をちょっとだけ鼓舞してみたりして会場に向かうのが恒例で。

 


 つまるところ私は自担に呪いを解いてもらったのだと、東京ドームに向かうタクシーの中で気付いたからこのブログを書きます。自分自身にかけた呪いを、魔法に変えてもらったことを忘れないように。
(別に全然面白くもないし自担のプレゼンをしている訳でもコンサートの感想を書いている訳でもないし全然ポップでもハッピーでもないので、そこは期待しないでください。)

 


 自担を好きになった時私は酷い有様だった、と思う。
 ほんとに社会とギリギリ繋がってる程度で、とてもじゃないけどコンサートでうちわを持てるような女じゃなかった。思春期にかかった「自分を卑下して安心する」「自分自身を蔑むことで他人の視線から心を守る」という便利な処世術に似た呪いを、解けなかった。どうしたら解けるかもわからなくて、だけどどうしても可愛いワンピースを着てコンサートに行ってみたくなった。

だから、とりあえずリンゴ30個分くらい痩せてみた。そうしたら人にちょっと褒められた。図に乗って髪の毛を伸ばしてふんわり巻いてみたり、肌ツヤ気にしてみちゃったり。そして、コンサートに入るにはお金がいる。だからその日暮らしな生活を卒業し真面目に働いて、泥のように眠るためのお酒も減らして煙草も辞めて。コンサート前のカフェタイムもブラックコーヒーをミルクココアにした。
そんなことをひとつひとつやっていたら、いつの間にか社会の歯車になれていた。
徳を積まないとコンサートには入れない!がモットーなので、とりあえず今現在も毎日頑張って無遅刻無欠勤で働いている。自分にびっくりした。高校なんかあと1日休んだら4年生になるとこだったのに。

 もちろん他人から見たらだから何、って話ではある。
 別に世界一可愛いとか街で人が振り返る美人ではないし、多分それはこれからも一生なれない。本当に毎日綺麗になる努力をしてる女性や、ずっと誠実に生きている人からしたらこんなの当たり前で努力ですらないと思う。なにをふざけたことを抜かしているんだ、と言われてしかるべきだ。
私は性格も生活も怠惰で、相変わらずナイスバディでは全くない。なんなら今だってバームクーヘン食べながらこれ書いてるし、スリットスカート履いて足組んで怒られる女である。コンサート会場に行く度に可愛い人ばっかりで普通に場違い感すごいし、パステルカラーなんか壊滅的に似合わない。(蛇足ではあるが、正直パステルカラーとか白ニットに憧れている。ほんとに笑われるくらい似合わない。これは所謂パーソナルカラー的な問題だと思うけど。)
 
 それでも一年前の自分よりは多少マシな面構えになってるはずで、そんな自分を「頑張ったじゃん?」と認めてあげられるようにはなった。気がする。
 まだ胸張って変わりましたわたし!と言える自信はないけれど。
どうせ私なんか、と遠ざけていた色んなことが実は楽しかったり。諦めていたことが案外出来ちゃったり、自分の努力をきちんと認めてあげようと思えたり、無理なもんは無理と言えるようになったり。
 もちろん全てが自担の影響ではない。大切な人と共に生きた日々、日常で考えたことや思ったこと、時には運や流れで手に入れたものもある。
 だけどやってきたチャンスに手を伸ばすか迷った瞬間も、今までなら手が出なかった服にチャレンジする瞬間も、いつも一瞬その顔を思い出した。そしてそんな自分を「性格変わりすぎじゃない?(笑)」とかなり小馬鹿にしつつ、すっかり勇気が湧いていて、これからもっと頑張ろう、と前を向いて考えることが出来た。周りも自分が考えていたよりずっと優しかったし、被害妄想という名の雲を払ったら意外と世界は穏やかだと気づけた。
迷いそうになったりつらくなったら、テレビの向こうの笑顔を真似て笑ってみせる。そんな感じでどうにかこうにか頑張った2019年が終わって。

 
 2020年1月1日。
 東京ドームから帰る途中、ショーウィンドウに映る自分に素直に「悪くないよ今日、」って思えた時は涙が出そうなくらいうれしかった。
 高いビル群と眩い光、夜が昼みたいに明るくてまるで自分の住む街とは違う。綺麗で色とりどりの人波をすり抜けて、ふと顔を向けた自分自身が楽しそうな表情をしている事がこんなに救いになるだなんて知らなかった。そしてこんな甘ったるい顔して見つめているという事実が照れくさくて笑えてしまった。
 いつか、紫色を纏うことが特別じゃなくなる日が来るかもしれない。
 大事に着てるワンピースが段々よれて普段着になるように、この気持ちだって萎びてどっかいっちゃうかもしれないし、違う誰かを1番にする日が来るのかもしれない。それでも私きっと一生、その色が世界一似合う男に掛けられた魔法を忘れない。そしてとびきりすました顔で「ありがと」っていい女ぶって笑ってみせたい。
 まあ、今のとこ全然そんな日来そうにないしいい女にもなれそうにない。だからこれからもたくさん翻弄されて、たくさん泣かされて、たくさんときめきたい。一方的に。
 


 たったひとり、あなたを1番好きな男にした夜から随分変われたと思う。


 
 アイドルを好きでいることで、自らにがんじがらめにかけた「わたしなんて」という厄介な呪いを、やっと解くことができた。離れた街のすみっこに住む女の人生を、アイドルはひらりと振った指先だけで変えてみせた。そんな奇跡みたいな平凡な出来事、多分この世に何万回も起きていて、私はその1回に過ぎないのだろうけど。
 また次の招待状を手にする夜まで、つまんない日常をシンデレラぶって乗り越えてみせるから。
 ……なーんて、そんなこと言ったら上等って笑ってくれるんだろうか。私を変えたあの人は。



 
  『あなたは まるで 退屈な夜に突如訪れたシューティングスター』*1



 









 
 
 (ていうか年末年始で食べすぎて職場の制服着るのがめちゃくちゃ怖い。ほんと、ビジュアルを保つというアイドルの仕事に敬意を表して生きよ……)

*1: 持田あき / 「真夜中にKiss」 第1話より

「クイーン・エリザベス」感想


 クイーン・エリザベス―輝ける栄冠と秘められし愛―
を観劇して。感想書こう!ネタバレなしで!と思ったけど全然無理だったし感想と言うよりは考察もあるし、要約するとエセックス伯素晴らしかったよ髙木くんはかっこいい!史実からしても女王とエセックス伯の関係性やばい!みたいな話しかしてないので、観劇済みの方や見て大丈夫な方のみお願いします。どちらかというと完全に観劇オタクの自分用備忘録なのでどうか色々勘弁してください。鉄は熱いうちに打て、ということで熱いうちに書いたら5000字あります。
 
 

 
 

 以下、感想や思った所の箇条書き。(何幕何景、はプログラムに記載があったのでそれを参照してます)
 
 ・セットがかなりシンプルで、かつすごく場転するし暗転短いしそういう意図があるのかな?と思いました→プログラムに「演者も含めチェス駒のように動き、不安定な空気のセット」との旨があって納得。余白が多い分、想像の余地がたっぷりあって尚且つ演者の華やかさが引きたつな〜と思いました。特に女王が現れると衣装も相まってすごく華やか。
 
 ・衣装がほんとに素敵だった〜!女王の衣装と被り物もそうだけど、レスター伯はロングのジャケット、エセックス伯は二段ドレープのマントがすごく素敵だった。レスター伯が明るく女王に語りかける度にジャケットの裾がふわっと舞う感じが、女王がずっと信じたレスター伯の明るく優しい人柄を感じたしエセックス伯のマントは立ち回る度にすごく派手で綺麗だった!あとエセックス伯のサテンと黒とちょっとキラキラした感じが自信家で若い、作中で言う「強い魂」みたいなのを感じた。
 プログラムで見るとやっぱりエセックス伯のマントはキラキラの糸が織り込んであった。レスター伯のジャケットは凹凸がある織物で落ち着いた大人、って感じ。プログラムは衣装ちゃんと見れて嬉しい。

 ・大地真央様……めちゃくちゃ……すごかった……
 1幕の第1景ロンドン塔〜第2景エリザベスの部屋あたり、20代の設定のシーンはほんとにうら若い少女に見えました。めっちゃ綺麗。作中でどんどん歳を重ねるように見えてすっご……って心奪われました。
 あと女王にはスポットライト以外にピンスポが真上から割とずっと入ってて、これがレスター伯の言う「神の御加護」「淡い光に包まれてる」というニュアンスかな?と。だから2幕第6景のエセックス伯との対峙は、女王があまりに神聖すぎてエセックス伯の今にも壊れてしまいそうな感じが対比で引き立ちすぎて辛かった(天才だった)

・ベス!!ベス最高だった……女王にずっと仕えている女官ベス。喜怒哀楽がはっきりしていておちゃめで、舞台を回していくような役なんだろうけど後半の憂うような表情と冷静さが少し平静さを欠く女王をぐんと引き立たせていて素敵だった……縁の下の力持ち。

 ・長野さん、ちゃんと演じられている姿を拝見したのは初めてだったんですがすごく素敵だった……最初のシーンの窓からくるシーンはうっとりするほど。ディズニーの王子様みたいな、穏やかでロイヤルな低い声と柔らかい表情、ずっと理性的なのにどこか自分の理想の女王像を信じて疑わない感じがすごい、無邪気な紳士で。レスター伯もエセックス伯も確かに女王の支えになっていたけれど、一方でその存在が女王を苦悩させていたんだな〜と。
あとレスター伯と奥さんのシーンめっちゃ辛かった……奥さんをないがしろにしてるつもりは無いのだろうけど明らかに心は女王のもので、レスター伯は女王から見たらすごく爽やかで心の支えだったかもしれないけど女王以外の人間から見たらまた少し違う人物だったんだろうな。

 
 ・1幕10景、エセックス伯の最初の登場シーン。まず出てきた瞬間の会場から出た\はわぁ……♡/みたいな感嘆のため息、わかる。そして女官ベスの明らかに浮ついた声に「いやわかるこんなんいきなり来たらそりゃなるわ」と思ってみんな笑ってた。
 しょっぱなから女王はエセックス伯のやんちゃなとこを見抜いていたし、なのに結局好きにさせていたの、女王ダメ男が好きなのか……ってちょっと親近感すら湧いた。まあ顔がいいもんね。わかる。何もかも許す。

 ・2幕1景、例のシーン。
 散々みなさんペトラって言うから何かと思ったらペトラだった。というか、女王のお戯れ。多分サービスシーン的な意味合いもある髙木くんのアイドル力全開シーンなのに、なんかだいぶいかがわしくて面白かったです。
 と、いうか。
 踊り終わって召使いの方に被り物と飾りを外してもらった後にジャケットを着てボタン閉めながら喋っているシーン、めちゃくちゃエロス……って感じじゃなかったですか?私だけ?あのシーンやたら気だるげで女王のお遊びに付き合ってあげてる感がそこだけ出ていて最高に刺さった。その後の「嘘でも嬉しい」と少し寂しそうに笑う女王にたくさんおしゃべりして調子よく愛を語って「おだまり」と唇に指を当てられて、だんだん静かになって態度で愛を示すかのように寄り添うシーンはなんか空気感でもう……母と息子のような、恋人のような、愛人のような、すんごく危うい甘さがビシビシ感じてよかったですね。中世ヨーロッパ独特の甘く華やかなのにどこかちょっと病んでるような感じが。
「他に恋という言葉の使い道を知りません」
 「嘘でも、ありがとう」
 エセックス伯は史実では女王の恋愛ごっこに付き合ってあげてる、みたいな空気感だったらしいけど処刑前に懺悔したりなんだかんだ女王の事を愛していたのだろうな、というのが感じられたシーン。そして同時に女王も薄々それをわかっているのが甘く危うく切なく、どこかこの先の未来が興奮ではないことの暗示みたいで最高に……よかった……(最後の最後に語彙がない)

 ・髙木くん、目の演技がめちゃくちゃ上手いよねって話。前述した2幕1景の寝室であまーい時間過ごしてるシーンとか、目が甘えててすごいな……って。うっとりしているようで、いたずらっぽくて、まさに若いツバメ。
 それと同じ寝室、でいうと2幕6景からはもう割れそうな硝子みたいな繊細さで、自分の感情に振り回され壊れそうで女王の首に手をかけるも殺せず力なく手を離すとこ、からの膝を折って懺悔するみたいな場面は伝う汗が涙に見えました。それくらい女王の寵愛という名の鳥籠から放たれてしまってもうどうしたらいいかわからない、自分の過ちにも気付きもうどうにもならない悲しみを抱えたエセックス伯が朝の寝室の淡い光の中であまりに綺麗だった。強い生命、というより今にも死にそうな生命のきらめきという感じ。
 最後の捕えられて処刑を暗喩するシーンの叫びも、怒りとか悲しみとかごちゃ混ぜにした、だけど子供が泣いてるみたいな声と表情、ピンスポでブルー系の光が入った瞳がめちゃくちゃ……辛かった……よかった……(すぐ語彙が死んでしまう)
 
・2幕5景。遠征先のアイルランド、ボロボロになったエセックス伯に叔父が役職の解任を告げるシーン。政敵だったセシルが役職につき、もう女王の心はお前にないと言われた後の切ないくらいの狂いっぷりがめちゃくちゃすごかった。女王は自分を守って甘やかしてくれる、と信じて疑わずにいたのに……と自暴自棄になり立ち回りと狂った笑いで女王の元へ行こうとするエセックス伯。なんというか舞台の空気が変わった……と思いました。エセックス伯の心情の濁流に客席ごと飲み込まれたみたいで息が止まりそうになりました。

 ・2幕6景、遠征先で役職の解任を告げられて舞い戻ってきたエセックス伯。「あなたを信じたのは私の罪です 殺したいほど憎いでしょう 殺しなさい あなたに殺されるなら私は喜んで受けいれます」的な発言をした女王の首を絞めようとしてできなかった後。女王に対して懺悔をするようなシーン、これは史実的には処刑前に泣いて懺悔して女王への言葉を述べたことを引っ張ってきたシーンなのかな〜と思った。このシーン、前幕の狂いようから一変して、まるで叱られた子供みたいなあどけなさですごいしんどかった(褒めてます) 自分でもきっと自らを律することが出来ない激情型な精神を憂いていたのかな(見た目が自担なことによりエセックス伯に絶大な感情移入をするオタク)
 2幕6景ラストでエセックス伯が去った後に「ごめんなさい」と泣いた女王、めちゃくちゃエセックス伯のこと好きじゃん……って思いました。その前に「彼の処分は私が決めます」的な発言をしていたし、割と覚悟してたんだろうなーと。愛しているからこそこの男の運命を最後まで決めないといけない、と。女王としての責任、つらい。
 ちなみに予習としてエリザベス一世関連の書籍を読んだりWikipediaを見たりしましたが、エセックス伯が「長身で体格がよく、端正な顔立ち」「晩年の女王が寵臣との恋愛遊戯の雰囲気を醸すことを病的に欲し、その願望を感じとっていた」との旨があり、そう見ると2幕一景のあの絵画の風刺画のようなお戯れがめちゃくちゃ意味深というか、やっぱりちょっとエセックス伯が「女王に付き合ってあげてる」みたいな空気感出してていいな〜爛れてんな〜そしてめっちゃ似合うしエセックス伯の解釈がそれな〜と自担ベタ褒めタイムに入りそうになります。あとエセックス伯処刑のサインを女王は躊躇わなかったけれど、処刑後たびたびエセックス伯を思い憂い泣いていたらしいです。めっちゃ好きだったんじゃん……
 見てない人はぜひWikipediaエセックス伯ロバート・デヴァルーのページ見てください。

 ・最後の最後でやっとエセックス伯を「ロバート・デヴァルー」と呼んで「やっと呼んでくれましたね」と笑ったエセックス伯に泣いた。エセックス伯を終始「少年」と呼び、ロバート・セシルの事もロビンと呼んだ女王、本当にレスター伯を深く愛していたんだな……と。
 レスター伯が義理の父とならなければエセックス伯は死ななかったのかな、とか思いましたが実父のエピソードからしても一生家柄に振り回されていたんだな……という。2幕5景アイルランドの森でのエセックス伯めっちゃ切羽詰まってて、半ば女王を盲信してて、幼さすら見えて怖くて病んでてすごくよかった。けど立ち回りしてるとこで「脚長……」って思った。脚が長い。

 ・エセックス伯処刑が1601年、女王死去は1603年。ラストシーンはプログラムによると「孤高の女王」というタイトルが付いているけど一体いつ頃なんだろうな、と思いました。多分場面的に教会的な感じで、エセックス伯死後すぐなのかな?とかあるいは女王死後の抽象的なイメージなのかな?とか思ったんですが多分レスター伯の台詞的にまだ存命中のシーン。

 ・2幕のどこか忘れたけど、レスター伯亡き後にその幻影を見て「ロバート!!」と名前を叫ぶシーンめちゃくちゃ好きでした。人間・エリザベスの弱く脆い所が見えたような感じがして。
 
 ・レスター伯とのシーンはずっと女王も人間らしい表情で「少女の恋」って感じだったけどエセックス伯とのシーンは女王らしいまま私のかわいい若いツバメ、みたいな、あくまでこの美丈夫を飼っている、みたいな空気感がすごかった。女王は彼を女王の手中に収めていると思ってるし、エセックス伯も女王は自分に甘い、守ってくれる、とお互い思ってるからヤバいな……と思いました。史実が。
 髙木くんこの先ほんとに年上マダムの愛人役とかやったらいいと思います。潤くんがやってた東京タワーみたいなやつ……ずっと待ってます……

 ・女王の髪がブロンドと赤毛の2パターンあったのは、赤毛はカツラ、って意味合いなんですよねきっと。晩年10年間くらい(エセックス伯を寵愛していた時期)はかつらと化粧にかなり頼っていた、という話らしいので。あと作中で女王のおかげで繁栄していた時代(この時代の一幕こそが「薔薇と白鳥」なんですね)をあんまり描かかなったのはやっぱり人間性と2人の男にスポットライトを当てたからなんだなーとパンフレットを読んで思いました。

 ・なんとなく寺山修司毛皮のマリー」の台詞「人生はどうせ一幕のお芝居なんだから。私は、その中でできるだけいい役を演じたいの。」を思い出した。いい役の人生も大変ですね。
 エリザベス一世が「イングランド王国の君主 クイーン・エリザベス」を演じながら生きて時に自分の振る舞いや言葉にこれでいいの?と自問自答したり、これでいいの!と鼓舞する姿が人間らしくてクイーンの姿との対比を感じた。
 
・長野さんと髙木くん、声のニュアンスというかなんか……似てますね。これはあえてそうしているのかわかりませんが、ちょっと低めでハスキーなのに甘い声が程よく似ていて「レスター伯亡き後、彼の隙間を埋め、その姿を重ねられているエセックス伯」という設定にめちゃくちゃマッチしていて苦しかった。特に2幕6景、女王とエセックス伯が対峙するシーン。
 威勢よく寝室に入ってきたかと思えば言葉が出ず、沸騰するかのような怒りの感情の後に、崩れ落ちるかのように膝を折って悲しみに暮れてみせる。親に叱られ甘える子供のようで、愛した人を亡くした男のような、振り絞るように「女王に愛されたかった」と言うエセックス伯がもう……(1回語彙が死ぬ)……とにかく髙木くんの人懐っこい性格故ににじみ出る、誰かに突き放された時のほんとに頼りなく泣いちゃいそうな感じがすごかったですね。
 女王に対して母のように甘え、神のように信じ、恋人のように愛したんだなと思いました。
 そっと何もかも諦めるように部屋を去り、暗く諦めの空気が漂うエセックス伯を包む滑稽なまでの周りの持ち上げ方。それからの怒涛のような立ち回りと処刑を暗喩する最後の叫び。エセックス伯は自分の類まれなる人を惹きつける才能を飼い慣らせずに食われてしまったのかな、と思いました。
 でも皮肉にも、イングランドの法律と大逆罪の名の元に処刑されたのは国と結婚した女王に対する最後の望みだった「私を殺してください」が結果的に叶ったんだな〜と。
 その後のラストシーンでの穏やかな話し方、これが本来の彼なんだな、やっとあらゆるしがらみから解放されたんだな……と泣いてしまった。ラストシーン前のエセックス伯怒涛の最期からの畳み掛けに。
 「貴方はイカロスだ。その蝋の羽根で太陽に近づきすぎた。」

 ラストシーンで淡い光に照らされる彼は死んでやっと、神の御加護を受けられたのかなあ。



  いやなにが言いたいって髙木雄也さん凄いですねって話なんですよ。なんというか、人を惹きつける魅力があり、自信家で口が上手くて、なんだかんだ人を信じやすく怒るとすぐ拗ねてしまう。子供のような純粋さと狂気を一緒に飼っている。そんなエセックス伯ロバート・デヴァルーをのびのび、いまの29歳の自分の素の魅力を生かしたままたくさんの素晴らしいキャストの中で演じ切った髙木くんが自担でめちゃくちゃ誇らしいです。あとカテコ2回目でスタオベして3回目やったときに緞帳降りる中胸のとこで手フリフリしながら「ありがと」って口ぱくぱくしてて「ああ、アイドル……自担……最高……」ってなりました。何の話ですかね。
 
つまりは。
 すごく引き込まれて幸せな約3時間でした。
 また髙木くんが舞台に立つ姿を見れますように。
 やっぱり演劇は楽しいし劇場には魔法がかかってる。
 これからも髙木くんに、舞台の神様の御加護があらんことを。




あと、日生劇場の開演5分前のお知らせが鐘の音なの、今回の設定もあってまるでヨーロッパにタイムスリップしたみたいな気分になれてすっごくよかったです。会場ごと世界観にマッチしていて素敵だったな。またいつか行く機会がありますように。

楽曲大賞2018と自担大賞2018

 年末年始の風物詩、ジャニーズ楽曲大賞
 今年も投票したので備忘録的なブログです。
 ちなみに最後に個人的な「自担大賞」も書いてあります。髙木くんの好きなとこ、いろいろあるけどいつも語彙死んでてツイートできない!だから1回ちゃんと書いてみよう!と思い立って書いてみたのでお時間ある方は私の髙木くんフェチ語りにお付き合いくださると嬉しいです。もはやこっちが本編。

                • -

 
☆楽曲部門☆
 
1位 [Hey! Say! JUMP] Jealous guy
 JUMPが大人っぽくてアンニュイな楽曲を歌うのが新鮮で、さらにコンサートでの移動する柵(?)を使った演出が色っぽくて曲に合っていて印象に残っています。それぞれの個性が出ていたが、個人的にはセクシーかつアンニュイに柵を抱いてた髙木くんが優勝。

2位 [Hey! Say! JUMP] BANGER NIGHT
 振り付けも楽曲もいつもと違う、新しいHey! Say! JUMPに痺れました。昨年のI/Oからの流れを汲む格好良くてスタイリッシュさで、イントロを聴くだけでコンサートの興奮を思い出します。平成の次の年号へ高く跳ぶJUMPを目撃せよTonight

3位 [Hey! Say! JUMP/高木雄也] 題名の無い物語
 ずっとこの目で見たかった、自担のソロ曲。コンサートでも毎回生歌で、一音一音確かめるみたいに歌い上げる姿が、夢でしか会えない「君」に焦がれるようで毎回その姿にこちらが恋焦がれてしまいそうでした。

4位 [KinKi Kids] Topaz Love
 初めて聴いた瞬間から他G担ながら「こ、これがKinKi Kids……!!」と膝から崩れ落ちそうになりました。圧倒的シンメソング。歌詞は乙女チックな面もあり、比喩描写がすごく美しく、そしておふたりの共作。やっぱりキンキは沼の予感しかしなくて震えました。

 5位 [嵐] 君のうた
 久々の多田慎也さん提供曲で、あの頃の嵐っぽさもありながら今の嵐のあったかい包容力も感じる楽曲。ドラマの世界観にもぴったりで、聞く度に優しく元気な気持ちを貰える「嵐ってやっぱり好きだなあ」と思える楽曲でした。

 
☆現場部門☆
 
[Hey! Say! JUMP] LIVE TOUR SENSE or LOVE
 今年1番入ったコンサート。かっこよくて大人っぽくて、だけどJUMPらしいかわいさやわちゃわちゃ感もあって多幸感に満ち溢れていました。「僕たちを繋げるものは、感覚か、それとも愛か?」というテーマからもう天才。」

☆MV部門☆
 
[Hey! Say! JUMP] COSMIC☆HUMAN
 圭人くん留学前最後の楽曲で、ドラマの世界観にも合っているし、どこか圭人くんへの応援歌のような感じもして大好きです。PVの日常感もみんなで並んで歌っている所も、ずっと変わらない居場所のような感じがして見る度に「圭人くん行ってらっしゃい!がんばってね!」と願ったことを思い出します。
 
☆コンビ部門☆

[高木雄也/伊野尾慧]
 昔は不仲とか色々言われていたのに、なぜか2018年エピソードに事欠かなかったおふたり。パッと見正反対なのに一緒に悪ノリしたり行動力があったり、似てないけど通じ合うところがあるのかな……と思います。そんなふたりでパフォーマンスした「条件反射」は2018年我々は何を見せられているんだオブザイヤーでした。


              • -


おまけの"自担大賞"2018
 
☆好きなとこ部門[外見編]☆

1位 下睫毛
 あんまりみなさん言わないけど髙木くん結構下睫毛しっかりしてますよね……!?奥二重だから目の上側は割とすっきりしたアーモンドアイだけど下睫毛がしっかり見えるから目の印象が薄くなり過ぎないところがすごく好きです。ちょっと上目遣いっぽく睨むショットとか撮るとそれが顕著にわかるし、下睫毛と唇に目が行くからか、男らしく甘くない顔立ちなのに全体的な印象が少し甘えた人懐っこい感じになるのもずるいな~~!と思います。凛々しいけど、冷たくない。ビターなのに、苦くない。キャラメリゼされたみたいな、不思議な魅力でいつもドキドキします。
 まあ、普通に顔が好きすぎる。タイプ(元も子もない)

2位 背中
 スンダDanceの生着替えのとこで伊野尾くんと並ぶとせ、背中広い……すごい……がっちりしとる……日に焼けてる(多分伊野尾くんが白い。私より滑らかな背中してらっしゃった)……とドキドキします。背中と肩がしっかりしてるからジャケットとか着た時にびしっとキマる感じが最高。しかも脚が長い。がっちりしすぎてないけど細過ぎない感じがめちゃくちゃ素敵、モデル仕事が見たいなあ、と思う2019年。

3位 手
 指先のニュアンスから伝わるのがすごい。Jealous guyも条件反射もBANGER NIGHTも髙木くんの指先ばっかり見てしまったくらい、髙木くんは指先の動きに表情が宿る。ちょっと名残惜しそうに離れたり、力強く空を掴んだり、そのひとつひとつが夢や希望を掴んで行くようでその指先をずっと見ていたいし、きらめく星の指輪がペンライトの海の中で一番星みたいに見えるからいつも目を奪われてしまいます。
 あと個人的にはバスケットボール投げる指先、運転中の手の動きを一生見ていたい。好きです。


☆好きなところ部門[内面編]☆

1位 声
 髙木くんに本格的に落ちたきっかけは声だったので、本当に好きです。セクシー!イケボ!と良く言われるけど、落ち着いた話し方の時の安心感、けらけら笑ってる時の少年みたいな無邪気さ、ころころ変わる声のニュアンスは素直な喜怒哀楽がストレートに伝わるから一言一句聴き逃したくない!と思わせるからすごい。もちろんセクシーな声もすき……ちなみに余談ですが、ミスフロを初めて聴いた時歯磨きしながら腰を抜かしたことを昨日のように思い出します。

2位 言葉遣い
 レタスとサラダを混同するのに、人と話す時の言葉選びがほんとにめちゃくちゃできる大人の男の人な所、ものすごく尊敬しています。当たり前にありがとうとかごめんなさいとか誰も気づかないくらいナチュラルな思いやりのある行動とか、そういう事をさらっと出来る髙木くんめちゃくちゃかっこいいから見習おうと思って生きてます……自然にできるのがすごいなあ。きっとこういうところが、人を愛して人に愛される髙木くんを造っているのだと思うと本当に自慢の自担です。好き!

3位 笑い方
 けらけら子供見たいに笑うとこ、ふわっと微笑むとこ、イタズラが成功した時の無邪気な笑顔、曲中にそっと歪む唇、どの笑い方もとっても好き。素直な笑顔だけどたくさんのニュアンスがあって、2019年も髙木くんの笑顔がたくさんたくさん見れたらいいな、と思います。ちなみに一番大好きなのはMC中にほかのメンバーの話を聞きながらあははっ!って楽しそーに笑う顔です。髙木くんの笑顔は夏みたいだな、と思います。

 


 ……語彙死んでる割に沢山書けました。お察しですが手フェチ声フェチです。
 ほんとはもっともっとたくさん好きなところがあるし、きっとこれからもまた新しい好きなところを見つけるんだろうな、と思うと2019年が楽しみで仕方ない!
 2019年もどうぞよろしくお願い致します、自担様。



♡担当♡
高木雄也くん

この自担がヤバい2018

 こんばんは。
 今私はこのブログを飛行機の中で書いています。
 目下の不安はカウコンまでに自宅に帰りつけるかどうかです。
 今回は「この自担がヤバい2018」ということで今年私が好きだった髙木くんにまつわるあれこれの感想など、2018年の自分とジャニーズの振り返りになります。
 (余談:これ相方さんにレジュメにして渡した内容なので本編はは薄いし語彙はないです。せっかくいっぱい書いたからブログにも掲載!ということでのこれです。以下順番にソロパート部門、雑誌部門、その他2018お仕事の話) 

 
■ソロパート部門
 
 ①Jealous guy
 「モノクローム 全てを染めてゆく 唇から溢れる想い 手前で 呑み込んだこと気付いて」
他を抜き去り堂々の1位……納得でしかない1位……柵抱いてたし……そりゃ1位だよ……だって柵抱いてたもん……昨日も一昨日も抱いてましたね……(個人的には「手前で」で1回声のトーンを落として切ないニュアンスを出す感じ、意識的にやってるのかわかんないけどとにかく天才って感じ ちゃんと唇から溢れる想いを押し殺してるのが伝わる 髙木くんは天才)
 
 ②チョコラタ
 「"bitter,Sweet,Love"」「今日は誰の唇で溶けようか oh Baby」
 楽曲が天才。JUMP9人をチョコレートにしようとしたの本当に天才でしたね。アリーナツアーでは髙木くんと裕翔くんで「「チョコラタ♡(リバーブ)」」みたいな感じでモニターカメラに囁いてたからほんとありがとう最高です~!と卒倒しかけました。あとこの髙木くんは「ROYCE' 生チョコレート アイラウイスキーポートシャーロット」です。異論は認めますが普通に生チョコおいしいから北海道にお越しの際はぜひ(ダイマ)
 
 ③スンダDance
 「吸い込まれ超ヤバイ」
 めっちゃギャルじゃないですか?脳内にハイビスカスつけてルーズソックス履いたBESTしか浮かばなくないですか?こう、00年代のギャルだ……と思ったらライブではなんかすごいハートの妖精みたいなのが出てきて大爆笑しました。
てか、こっちの方があなたの瞳に吸い込まれ超ヤバイんですけど。あと生着替えありがとうございました(素直)
 条件反射〜スンダDanceの一連の流れ、2018私たちは一体なにを見せられているんだオブザイヤー受賞でしたね。おめでとうございます。

~ソロあれこれ番外編~
 ①条件反射
 条件反射に関しては、曲聴いて「あらあら伊野尾担さん大変っすね♡みんな死んじゃいますね(褒め言葉)♡」みたいな気持ちで楽しく傍観してたら初日になってまさかのとんでもない流れ弾(もはや流れダイナマイト)で無防備な髙木担をみんな一掃していったから本当にすごい曲だと思う。あといのたかのお二人にGimmick Game(ex.二宮和也)歌わせたい芸人は本当に悔いなく成仏しました。天才。なんかもう今年はこのお二人の年でしたね。もはやこのいのたかがすごい2018だし、伊野尾くん髙木担にめっちゃマウンティングしてくるじゃん……こわ……(好きですいつも貴重なお写真ありがとうございます)
 (追記:なんかドームで振りが増えててあまりのことにふへへへって笑いが出ました。伊野尾担さんはどんな気持ちなのか知りたいです(笑))
 
 ②ソロ曲「題名の無い物語」
 曲も本人のイメージに対して意外性があって好きなんですが、毎回コンサートが生歌だったから死ぬほどドキドキしながら双眼鏡握りしめてて生きた心地がしなかったです。二宮和也の「それはやっぱり君でした」以来の緊張感でした。(ほんと、泣いちゃうかと思った……ドームDEAR.のGIFT以来の泣き案件だった。GIFTはもはや心臓掴まれすぎて涙引っ込んだ。)
 (追記:久しぶりにドームで聴いたらすごく安定した歌声になっていて緊張感というかドキドキは少なかったんですが今度はときめきで死にそうになりました)

 

■雑誌部門
 
 ①BARF OUT!
 めっちゃかっこいい天才的顔がいい無理
 ②an・an
 「僕らのカラダ論1. 熱を帯びる、鍛えた身体」
 ジャニオタみんな自担にan・anで脱いで欲しいと思うじゃないですか。ありがとう、いい半裸です。勝訴です。ほんと、髙木くんはけん玉持って表紙飾ったり(ex.カズナリニノミヤ)しないよね。そりゃそうだ。JUMPでan・anにいちばん向いてそうだもん。いつか単独表紙が見れますように!
 ③テレビガイドperson
 めっちゃすき〜〜!髙木くん存在がフォトジェニック!公衆電話とか色々ツボすぎる。とにかくシチュエーションの良さ、テキストの良さが強かった。


  
■2018お仕事あれこれ
 
 ◎Final Cut
 いっぱいコスプレ……ではなく変装させてくれてありがとう、関テレさん。
 最後まで大地くんが黒幕では……?と思い切り疑心暗鬼してたけど最後までめっちゃいいこでしたね。黒髪短髪最高に素敵だった……亀梨くんと並ぶと好みの顔がふたつもあってしんどい。ちなみに個人的ナンバーワンは9話のなにかしらの営業さんコスプレ。

 ◎薔薇と白鳥
 マジで見たかったからJ-stormは円盤を出してくれー!!
 シェイクスピアやる自担なんて想像もしてなかったから、その事実だけで嬉しくて泣いた。次は寺山修司あたりなんてどうですか。わたしラジオドラマなんかも向いてると思うんですよ、聞こえていますでしょうかJ-stormさん。あと個人的には「シアターガイドに!えんぶに!髙木くん載ってる〜!!」と大はしゃぎしましました。まさか中学生ぶりにえんぶ買うとは。

 ◎ところさんの学校では教えてくれないそこんトコロ!
 2018年で1番嬉しかったお仕事。
 レギュラーで、リトラでのロケから繋がったお仕事ってのが本当に最高に嬉しかった!姿を毎週見れるのが幸せだし、車とか大工仕事とか、髙木くんが好きそうなことたくさんやってほしい!あわよくばバイク乗ってるとこ見せてほしいな、なんて欲張りな気持ちが湧いてしまいます。

◎ラジオについて
 べいじゃんと大阪ラジオ、かなり毛色が違ってたまらなく好きです。髙木くん大阪で自由!(笑)たまに心臓のやわいとこを掠めてくるような発言するからドキドキします……センシティブなオタクに容赦ないリア恋感を出してくる(無意識無自覚)、そんな所も好きです。さすが人生1回目のモテ期が終わらない男。けどちょっと優しくしてください、オタクはSUPER DELICATEなんで(?)

 
■余談:前回からのオタク変遷と終わりに
 
「王子様にしてくれてありがとう」とか言われ本気で照れて死にたくなったり、こんな生まれた時から陽キャの担当したことないからちょっとドキドキしたり、自担のゆりかごから墓場までパリピ感に若干カルチャーショックを覚えながらも毎日新鮮にときめいていた2018年。
 なぜか天井席で、White Loveを眺めて、初めてコンサート見ながらちょっと泣きました。
 綺麗なペンライトの海を見ながら、コンサート前後だけ飲む甘ったるいココアとか、持ち物に溢れるパープルとか、いろんな事が今まで経験したことないものばかりで、指折り数えて会える日を楽しみにしている自分の単純すぎるところとか含めなんだかすこし気恥ずかしい。未だに慣れない。だけどそれも髙木くんのおかげで経験出来てる事で幸せなのかなと思えました。

 それからもうひとつの、はじめて。
 東京から帰る前、ホテルをチェックアウトして、ポストに初めてのファンレターを出しました。これを東京で出したかったのは旅の想い出にしたかったことも勿論ですが、この街で大好きな人に会えたことをなにか形に残しておきたかったのかもしれません。
 今年1年、楽しいこともしんどいことも沢山あって、その日常のあちこちがJUMPと髙木くんに彩られていました。ひとつひとつの記憶が鮮やかで、忘れられない事ばかりで、きっと髙木くんを好きにならなかったら見られなかった景色もいっぱいあったのだと思います。
 そんな2018年に大きく手を振って、新しい2019年。
 平成を高く高く跳んで、新しい年号も、未来も、JUMPと一緒に楽しめたらいいなと思います。

 平成最後の年末、髙木くんのおかげで最高だった!
 そしてJUMPが繋げてくれた沢山の素敵な方々、相方さん、今年も大変お世話になりました。ありがとうございます。来年もどうぞよろしくお願いします。



 
 ☆今年の現場☆
 1月:Hey! Say! JUMP ドームツアー I/O 東京
 9月:Hey! Say! JUMP アリーナツアー SENSE or Love 真駒内
10月 KAT-TUN LIVE TOUR CAST
 11月:嵐 5×20 ドームツアー 札幌
 12月:Hey! Say! JUMP ドームツアー SENSE or Love 東京